明日もいっしょにおきようね・・・・・

カテゴリー │猫話ブロガーさん

ブログには、重い話、辛い話や悲しい話題は書かないようにしているのですが・・・・・
今日は辛い話を書きます。


先日、さくらや図書館(お花屋さくらやさんの店内にあるミニ図書館)でお借りした
お菓子同好会RADYSのたけうちさん提供の『明日もいっしょにおきようね』
という絵本本

この絵本は、ある保健所に持ち込まれた猫の話です。

みなさんはご存知でしょうか?
「奇跡の猫」 「悲惨すぎない話」 そして このかわいい絵。・・だから、手にとりました。
明日もいっしょにおきようね・・・・・

私も、こびちゃんと暮らす前まで 言葉では知っていたけど全く意識したことがなかった
保健所というところ、そして ”愛護”とは名ばかりの(職員や関わっている方々は助けたい
気持ちでいっぱいでお仕事されてるのに)動物愛護センターの現状。。。


そんな現状を、奇跡的に命をとりとめた猫 でかお を通して辛すぎない話で、
みんなが手に取りやすい絵本という形で紹介されたお話。

    主人公は ある保健所に 飼い主から持ち込まれた猫 でかお
明日もいっしょにおきようね・・・・・

保健所で”処分”されかかったけど奇跡的に命をとりとめ、優しい飼い主さんのもとで
暮らした でかお
たしかに、この本自体はハッピーエンドでした。


 
でも、私にとっては 読むのはとっても辛かったです・・・・なんとか時間を空けて
もう一回読みました。


この絵本を作られた 穴澤賢さんは、有名ブログ「富士丸な日々」 や 現在
飼われている大吉くんのブログ
 を書かれているフリーライターさん

       著者の穴澤賢さんの思い。 あとがき
明日もいっしょにおきようね・・・・・

<あとがきから一部抜粋>

現在、日本では毎年20万頭以上の犬や猫が「処分」という名目で殺されています。
そのほとんどが誰かにペットとして飼われていたものか、去勢・避妊をしなかったために
生まれてしまった仔犬や仔猫たち。
そうした犬や猫は、全国各地にある保健所、あるいは動物愛護センターという施設に
持ち込まれます。

・・・・中にはやむにやまれぬ理由があるかもしれないけと、すべては人間の都合で
しかありません。犬や猫は何も知らないし、何も悪くない。
そもそも自分から 飼ってください とやって来るわけでもないのだから。

別に無理して犬や猫を飼う必要なんかないのです。
だけど、一度飼うと決めたのなら最後まで面倒を見る。
それさえみんなが守れば、この問題は大きく変わるような気がするのだけど。。。



私はこの4行 ↓ に尽きると思っています。

犬や猫は何も知らないし、何も悪くない
別に無理して犬や猫を買う必要なんかない
だけど、一度飼うと決めたのなら最後まで面倒を見る
もし避妊妊・去勢手術をしないという選択をするのであれば、生まれてくる子供達まで
全員最後まで責任をもつ!

それさえみんなが守れば、この問題は大きく変わる


猫の「でかお」は、奇跡的に生きて外に出られたけど、今でもたくさんの犬猫たちが、今まで
何年も信じて暮らしてきた飼い主に意味もわからず連れてこられ、見ず知らずの犬猫たちが
恐怖で泣き叫ぶ場所で死を察する・・・・ どれだけの怖さと辛さでしょうか。

避妊・去勢が”かわいそう”とか”自然でない”という意見も耳にします。

でも、お腹を痛めて生まれた我が子を 目の前で連れて行かれて殺されるお母さんの気持ち、
本来であればお母さんの暖かい愛情に包まれて眠るべき時に袋につめられる子どもたちの恐怖。。。。

想像したら苦しくて涙が止まらなくなります。
しかも、そのために 私達が払っている多額の税金が使われているのです。
悲しい思いをする仔が減れば、その税金はもっと良いものに使われるはずなのです!
私は、犬猫を殺すためになんか使ってほしくない・・・・


こびちゃんは、生まれて3ヶ月弱の時にウチに来ました。(滋賀県まで迎えに行きました。)
明日もいっしょにおきようね・・・・・
初産のお母さんから一人っ子で生まれて、お母さん猫とおばあちゃん猫、そして
ブリーダーさんからの愛情を一身に受けて育ち、ブリーダーさんの家で一度も泣いた
ことがなかったそうです。
ご飯もお母さんも独り占めで、鳴く必要がなかったのですね!(笑)

そんなこびちゃんが、私の車に乗せて 走り出したときに・・・・・ 泣きました。

私は、ハンドルを握りながら、「お母さんのかわりに 私が絶対幸せにするからね!!」って
何度もこびちゃんに話かけながら泣きながら車を運転して帰ってきました。

私には・・・今 他の猫や犬を救える力はないけれど こびちゃんだけは どんなことがあっても
自分が守る!って思っています。
毎日毎日 『明日もいっしょに 起きようね』 って思ってます!!

すべての仔達が辛い思い、怖い思いをすることのない世の中になることを願って。


奇跡の猫 でかおの物語 「明日もいっしょにおきようね」 は、さくらやさん
お借りすることが出来ます。




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この記事へのコメント
こんばんは。
タイトルと最初の数行を見たときに・・・ほとんどを察し、akikomさんのブログは読めませんでした。
現実に起きていることから目をそむけてはいけないことは分かっているけれど。
私にできることは、目の前にある命あるものに愛情を注ぐこと、気持ちをかけること・・・それくらいしかできないな・・・
一つでも多くの命が、この世に生まれてきて良かった・・・と、感じますように・・・祈ります。
Posted by mintoちゃんmintoちゃん at 2013年07月26日 20:51
飼う。
って、どういう事か考えたいですね。

愛玩であれ猟犬介護犬等の職であれ、一緒の時を過ごすことは愛情が無いと出来ませんよね。

これは物凄く決意が居ること、な筈です。

みんなで、考えたいものですね☆
Posted by ないてゅないてゅ at 2013年07月26日 21:24
こびちゃんと同郷の七ちゃんは3人姉妹でした。
本当は2人引き取りたかったけど一気に2人引き離してしまうと
残った1人が可哀相だと思ってやめて「私達が大事にするから」と
ひとりを連れ帰ったのが七ちゃんでした。
七ちゃんも姉妹からひとり私達のために引き離されて寂しさと
不安から鳴いていたので私も泣きながら何度も何度も「ゴメンね」って
謝りながら抱いて帰って来たのを思い出しました。
七ちゃんはそんなことも忘れてしまって好きなようにウチで
過ごせているんでしょうけどね!

人と同じように命があるんだから同じ重みがあると考えるべきだと
思う。
Posted by YUKKOYUKKO at 2013年07月27日 02:56
ご紹介くださりありがとうございます。

ひとつ残念に思うのは、動物を捨ててしまうような人って
基本的にこの本読まないだろうなあということで(笑)

だからこそ、これから大人になって動物を飼う可能性の高い子供達に
現実を知ってほしいのだと思います。
あとはもう、ひとりひとりが意識を持って
今の状況を変える空気にしていくしかないのかなあと。

近いうちに、シネマイ~ラで公開される予定の
「犬と猫と人間と 2」も、機会があればご覧いただきたいです。
「1」が公開されたとき、正直ツライから観たくないなあと思ったんですけど(笑)
絵本と同様、どこかユーモラスな描写に救われつつ「観てよかった」と思いました。

穴澤氏のブログはかなりだらだらで(汗)読みながら常にツッコミ入れてます。
でも、笑いながら、動物と暮らすことについて考えることができるので、実はかなりの策士(!?)なのかもと思うこの頃です。。
Posted by たけうち at 2013年07月27日 04:07
mintoさん

実は私もぜんぜんダメです(泣)。こびちゃんと暮らし始めブログをやり始めてから、保護活動されている方や動物実験のこと、虐待・・・いろいろ知ってから、そういう話や写真はほんとに見れないです。
この絵本は、悲惨な場面なんかはないです!!でも登場人物を自分に置き換えてしまい『もしこの奇跡が起こらなかったら』と、ものすごい後悔で身が引きちぎられそうに感じました。
保護やいろんな活動をされている方々にはほんとうに頭が下がります。
でも、一人ひとりが目の前にいる仔、自分で一緒に暮らそうと決めた仔を命がつきるまで大切に思い側にいてできる限りのことをすることがつらい思いをする仔を減らす一番のことだって思います。
Posted by akicomakicom at 2013年07月27日 22:19
ないてゅさん

飼う・・自分の所有"物"にすることじゃないですよね。
ないてゅさんも同じだと思いますが、一緒に暮らした仔を自分の勝手な都合で保健所に・・なんて出来ませんよね?っていうか
想像しただけで気持ち悪くなりそうです。

ただ、かわいい だけじゃないこと、経済的な負担、自分にもしものことがあったときのこと・・・ほんとうにいろんなことを真剣に考えて責任を持てるって決意が出来たときにだけ、一緒に暮らしていけるんだって思います。命ですもの・・・
Posted by akicomakicom at 2013年07月27日 22:27
YUKKOさん

YUKKOさんも泣きながら七ちゃんを迎えたのですね。
私も、お母さんにもこびちゃんにも、自分のわがままのために引き離してしまうことが申し訳なくて、それまで想像していたような「嬉しさ」はなかったですね。
でも、家について初めての場所なのに物怖じもせず、私の膝にあがってきて、抱っこしたら安心して眠ったこびちゃんを見てほっとしたのを思い出します。七ちゃんもすくすくマイペースちゃんに育ってなによりですね!!(笑)
何がその仔にとって幸せなのかは、本当のところはわからないけど、一度、一緒に暮らすと決めたら、その仔はもう一人では生きていけないのだから一生責任を持つ、それだけは守らなくてはいけないかとだって思っています。
Posted by akicomakicom at 2013年07月27日 22:38
たけうちさん

さくらや図書館においてなかったら、私はこの本を読むことはなかったと思います。ありがとうございます。
でも、映画は無理ですね・・・たぶん(苦笑) 動物が出てくるのはほんとに見れなくなっちゃいました。

長年一緒に暮らしていた仔を保健所に連れて行けるような人たちは本を読んでも映画を見ても、感じることが違うのかも??って思っちゃいます。でも一人でも気持ちが変わってくれる人がいるといいな・・・こんなに保護活動をされている方が多いのに、減らないなんて恐ろしすぎます。
穴澤さんブログ、ゆるいですか?(笑)私は猫派ですが、ちゃんと読んでみますっ!
Posted by akicomakicom at 2013年07月27日 22:47
実は私、犬ファンでもあり、
穴澤さんをブロガーとして世に知らしめた
以前の飼い犬・富士丸くんの時からのファンなんです。
近くの住宅展示場に穴澤さんと富士丸くんが来た時には
パパさんと一緒に会いに行き、
質問コーナーでは最初に質問をし、握手をさせてもらい…という
熱心な(?)ファンであります。
本物の富士丸くんは本当に凛々しくてステキでした。
富士丸くんの突然の死はももちゃんが亡くなる7カ月ほど前のことで、
その時の悲しみを乗り越えて穴澤さんが出された本も読みました。
奇しくも富士丸くんとももちゃんは亡くなった年数と日数がほぼ同じで、
両方とも突然死。
ももちゃんが亡くなった時には本に書かれていた穴澤さんと
同じような状態・心境になりました。
そんなことでこの本も購入して読みました。
こびちゃんを迎えた時のあきがみさんの気持ち、私も同じでした。
世界中のペットの飼い主・人間が同じ気持ちで
ペットに接してくれたらと切に願います。
Posted by ももちゃんのママ at 2013年07月28日 11:45
ももちゃんのママさん

ももちゃんのママさんは富士丸くんにも会ったことがあるのですね!!握手したのは富士丸くんとでしょうか?穴澤さんでしょうか?私は富士丸君と出来たほうがうれしいかも・・です(笑)
ママさくんは、”猫のまこちゃん”ご存知ですか?私はまこちゃんのブログを読んで富士丸くんを知りました。
犬猫は(人間の赤ちゃんとかも同じだと思いますが)”かわいい”だけじゃないんですよね。それもちゃんとちゃんと考えて、最期の時ま信頼する家族の下でかわいがられて一生をすごせる仔ばかりになって欲しいです。
病気にもなるし(医療費めちゃ高!)、困ったこともしてくれるし(笑)相手をしないと怒るし・・・それも含めて全部全部しあわせの素なんですよね!
Posted by akicomakicom at 2013年07月29日 10:46
握手したのは穴澤さんとです(^o^)
穴澤さんは富士丸くんにストレスがかからないよう気を配っていらっしゃり、
富士丸くんには触らないでくださいと
初めに司会の方からアナウンスがありました。
まこちゃんは穴澤さんのブログから知りました。
飼い主さん同士、お付き合いが続いているようですね。
穴澤さんも最近では猫ちゃんへ興味を持ち始めているようで、
ひょっとしたら、ひょっとするかもしれませんね。
Posted by ももちゃんのママ at 2013年07月30日 11:06
akicomさん こんばんは。
ここずうっと平静を装っていますが、実は耐えがたいほど辛いことがありました。面倒見てた野良のトラちゃんが天国に行きました、トラックにはねられていました。
ようこさんなど悲しむスタッフには「トラちゃんはみんなのおかげで幸せだったよ」って言ってますが、僕はホントはこう思っています。「オレたちは間違いなく偽善者だな」って。
TSなんかで猫の面倒見るなんて土台可笑しな話。「家に持って帰れないぐらいなら餌なんかあげるな!」

今はTSの片隅にトラちゃんの亡きがらを埋めて毎日うちのスタッフが線香とトラの好きだったミルクあげてます。ようこさんは毎日泣いてます。僕は男だから会社では泣きません。でも浜松に帰るといつもトラに謝ってます。「最初にご飯あげたオレのせいでゴメンな」って。

最悪です。
Posted by TSKサービス OhishiTSKサービス Ohishi at 2013年07月30日 21:22
ももちゃんのママさん

やっぱり握手は穴澤さんとですよね(笑)
そういう場で、ストレスがかからないように・・・と大切にされているワンちゃんの姿を見るのも嬉しいことだと重います!
ママさんは、マコちゃんよりも富士丸くんの方が先だったんですね!
最近の記事でも、大吉くんと一緒にマコちゃんのお家に行ってる写真がありますね。「猫達は迷惑そうだ」みたいなこと書いてありますが(笑)
マコちゃん家のしろたろちゃんもかわいいなぁ~って思ってみていますっ♪
Posted by akicomakicom at 2013年07月31日 09:11
TSKサービス Ohishiさん

辛いときに、この重い記事から更新できずにすみません。。。
そうですか・・・外で暮らしている仔には、交通事故の危険は常につきまとうもの。なきがらも目にされたんですね。。
「かわいいかわいい」だけで、えさをあげて後は、どんどん猫が増えても近所で迷惑になっても知らんぷり!は、いずれ悲しい結末につながっていくのが想像できるのでしてはいけないことだと思うのですが、目に前にいる「お腹を空かせている仔にえさを与えない」ことが正しい選択なのか・・というと、猫好き動物大好きの私としては「それが一番だ!」とは思えないのです。。。
保護活動やTNR活動をされている方々も、目にした仔全てを家にいれることは不可能で、そこにいつも葛藤されているのではないでしょうか・・・
Ohishiさんが最初にご飯をあげなかったら、そこで轢かれることはなかったかもしれないけど、人間もそうだと思いますが、ご飯を食べられる、見守ってくれている人がいる場所があるっていうのは幸せなことだったと思います・・・
Posted by akicomakicom at 2013年07月31日 09:22
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